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【獣医師監修】犬猫の下部尿路疾患の原因、症状、予防用おやつなど解説!

【獣医師監修】犬猫の下部尿路疾患の原因、症状、予防用おやつなど解説!

猫・犬の下部尿路疾患とはどんな病気?  下部尿路とは、膀胱から尿道の範囲のことです。下部尿路で発生した病気の”総称”を下部尿路疾患といいます。 下部尿路疾患の例としては、膀胱炎、膀胱周辺の腫瘍、尿路結石などが挙げられます。特に多いのは尿石症(尿路結石)です。尿中に結晶が作られてしまうことで、それ自体が膀胱や尿道を傷つけたり、結晶が集まって結石となることで尿道がつまってしまう尿道閉塞を引き起こすこともあります。 尿道閉塞は腎不全や尿毒症へと繋がるケースも少なくありません。この場合は一刻も早く動物病院で受診する必要があります。このような事態になる前に下部尿路疾患についてある程度理解しておくことが大事です。 美味しく水分補給!下部尿路ケア用フードの詳細はこちらから>> 猫・犬の下部尿路疾患はどんな症状? 普段からよく見ている飼い主さんが気づきやすい症状を紹介します。下部尿路疾患は尿の状態を普段から把握しておくことが早期発見の鍵となります。 トイレに行く回数が増える 何回もトイレに行くいわゆる頻尿の状態の場合や、トイレに頻繁に行くのに尿が出ない、または少ないという場合も。 オシッコが濁る(濃い)、においがつよくなった 尿の色がいつもと違う、においがきつい気がする、という症状から下部尿路疾患を疑うこともあります。 血尿が出る 尿が赤っぽい、尿に血が混じっている場合は要検査です。  トイレ以外の場所で粗相が増える いつもはちゃんとトイレで排尿できるコが、洋服の上や布団の上などで粗相をしてしまうことがあります。このような尿漏れも症状の一つです。  元気がない、食欲が低下している 下部尿路疾患に限らない症状ですが、重要な指標です。 犬猫の下部尿路疾患の原因は?  結石 飲水量や食事内容と関係しているといわれています。リンやマグネシウム、カルシウム等のミネラルバランスが悪くなってしまったり、食事の影響で尿のpHが酸性やアルカリ性に顕著に傾くと結石ができやすくなります。  また、冬は猫・犬の運動量が減ったり、あまり水を飲まない傾向にあるため、他の季節より結石ができやすいため注意が必要です。 細菌やウイルスによる感染症 細菌やウイルスによる尿路感染症、膀胱炎、腎盂腎炎も下部尿路疾患の原因となります。 ストレス、肥満、体質 感染症に限らず、結石の原因としてストレスや肥満も関与するといわれています。  特発性 猫の場合、下部尿路疾患の約50%は特発性といわれています。特発性とは、原因が不明であることを指すと考えてよいでしょう。膀胱上皮のバリア機能の異常や、ストレス、自己免疫性疾患などが関与しているという説もあります。   下部尿路疾患は、尿道が長く細いオスの猫に特に多く発症します。少しの炎症や結石が尿道閉塞を引き起こしてしまうことも少なくありません。  オスに限らず、活動性が低く、肥満、ドライフードを多く与えられている猫では発症する危険性が高いです。...

【獣医師監修】犬猫の下部尿路疾患の原因、症状、予防用おやつなど解説!

猫・犬の下部尿路疾患とはどんな病気?  下部尿路とは、膀胱から尿道の範囲のことです。下部尿路で発生した病気の”総称”を下部尿路疾患といいます。 下部尿路疾患の例としては、膀胱炎、膀胱周辺の腫瘍、尿路結石などが挙げられます。特に多いのは尿石症(尿路結石)です。尿中に結晶が作られてしまうことで、それ自体が膀胱や尿道を傷つけたり、結晶が集まって結石となることで尿道がつまってしまう尿道閉塞を引き起こすこともあります。 尿道閉塞は腎不全や尿毒症へと繋がるケースも少なくありません。この場合は一刻も早く動物病院で受診する必要があります。このような事態になる前に下部尿路疾患についてある程度理解しておくことが大事です。 美味しく水分補給!下部尿路ケア用フードの詳細はこちらから>> 猫・犬の下部尿路疾患はどんな症状? 普段からよく見ている飼い主さんが気づきやすい症状を紹介します。下部尿路疾患は尿の状態を普段から把握しておくことが早期発見の鍵となります。 トイレに行く回数が増える 何回もトイレに行くいわゆる頻尿の状態の場合や、トイレに頻繁に行くのに尿が出ない、または少ないという場合も。 オシッコが濁る(濃い)、においがつよくなった 尿の色がいつもと違う、においがきつい気がする、という症状から下部尿路疾患を疑うこともあります。 血尿が出る 尿が赤っぽい、尿に血が混じっている場合は要検査です。  トイレ以外の場所で粗相が増える いつもはちゃんとトイレで排尿できるコが、洋服の上や布団の上などで粗相をしてしまうことがあります。このような尿漏れも症状の一つです。  元気がない、食欲が低下している 下部尿路疾患に限らない症状ですが、重要な指標です。 犬猫の下部尿路疾患の原因は?  結石 飲水量や食事内容と関係しているといわれています。リンやマグネシウム、カルシウム等のミネラルバランスが悪くなってしまったり、食事の影響で尿のpHが酸性やアルカリ性に顕著に傾くと結石ができやすくなります。  また、冬は猫・犬の運動量が減ったり、あまり水を飲まない傾向にあるため、他の季節より結石ができやすいため注意が必要です。 細菌やウイルスによる感染症 細菌やウイルスによる尿路感染症、膀胱炎、腎盂腎炎も下部尿路疾患の原因となります。 ストレス、肥満、体質 感染症に限らず、結石の原因としてストレスや肥満も関与するといわれています。  特発性 猫の場合、下部尿路疾患の約50%は特発性といわれています。特発性とは、原因が不明であることを指すと考えてよいでしょう。膀胱上皮のバリア機能の異常や、ストレス、自己免疫性疾患などが関与しているという説もあります。   下部尿路疾患は、尿道が長く細いオスの猫に特に多く発症します。少しの炎症や結石が尿道閉塞を引き起こしてしまうことも少なくありません。  オスに限らず、活動性が低く、肥満、ドライフードを多く与えられている猫では発症する危険性が高いです。...